データ入稿完全ガイド|注意点・NGデータ・AI生成データの基準を解説
データ入稿とは、
お客様自身で制作したデータをそのまま印刷することです。
近年では画像編集アプリや生成AIの普及により、
誰でも簡単にデザインデータを作れるようになりました。
しかし、
「画像は作れたけど印刷ができない」
「入稿したのにやり直しになった」
というケースも少なくありません。
データ制作と印刷用データは別物であり、
一定のルールや注意点があります。
特に初心者の方にとっては、
サイズや画質、著作権など
見落としやすいポイントが多く、
トラブルの原因になりがち。
本記事では、
データ入稿の基本から注意点、NGデータ、
さらに近年増えているAI生成データの扱いまで
わかりやすく解説します。
この記事でわかること
- データ入稿の注意点
-
NGデータの具体例
-
AI生成データの正しい扱い
①データ入稿とは
データ入稿とは、
お客様自身で制作したデザインデータを、
そのまま印刷工程に進める方法です。
印刷会社側で修正を行わないため、
「完全データ」であることが前提となります。
データ入稿のメリットは大きく3つあります。
まず、
自分の思い通りのデザインを
そのまま形にできる点です。
細かいレイアウトや色味など
自由に表現できます。
次に、
デザイン費用がかからないため
コストを抑えられる点です。
さらに、
データが完成していればすぐに注文できるため、
納期が短縮されるというメリットもあります。
一方で、
データに不備があると
そのまま印刷されてしまう、
または受付不可となるため、
事前の確認が非常に重要です。
②データ入稿の注意点
⚫︎サイズと解像度
データは必ず原寸サイズで作成する必要があります。
後から拡大・縮小すると、
レイアウトが崩れたり、
画質が劣化したりする原因になります。
特にロゴや文字のバランス、
線の太さなどは拡大縮小によって大きく印象が変わるため注意が必要です。
解像度も重要なポイントです。
Web画像は一般的に72dpi(ピクセル=解像度の単位)ですが、
印刷物では用途に応じて適切な解像度が求められます。
名刺やチラシなどの紙物は300〜350dpi、
看板や旗など大きな印刷物は100〜200dpiが目安です。
解像度が不足していると、
仕上がりがぼやけていたり、粗さが目立ちます。
制作するものに合わせた解像度のデータを用意しましょう。
また、
SNSやインターネット上から保存した画像は、
一見きれいに見えても印刷には適さないことが多くあります。
使用する素材の元データの解像度にも注意しましょう。

⚫︎フォントとリンク画像
データ制作に慣れてきた方に多いのが、
フォントのアウトライン化不備と、
画像のリンク切れ不備です。
フォントは必ずアウトライン化を行いましょう。
環境によってフォントが変わってしまうと、
文字化けやレイアウト崩れが発生します。
また、リンク画像は必ず埋め込みが必要です。
リンク切れの状態では画像が印刷に反映されません。


⚫︎カラーモード
カラーモードにはRGBとCMYKの2種類があります。
液晶画面でみるのはRGB、
実際の印刷物はCMYKを使用しています。
画面で見たときと、出来上がったものとで違いが生じるのはこのためです。
仕上がりのプレビュー確認はCMYKモードで確認しましょう。
印刷技術の向上で色の再現性は上がっていますが、
どうしても色にこだわりたい場合は、
事前に色見本を確認したり、
特色指定(DIC指定)などを検討するのも一つの方法です。
特に鮮やかな青や蛍光色は再現が難しいため注意が必要です。

③入稿できるデータ
・Illustrator形式(保存形式は.ai / .pdf / .eps)
・原寸サイズで制作された画像データ(保存形式は.jpeg / .png / .psd)
特にIllustrator形式は、印刷用データとして最も推奨される形式です。
④入稿できないデータ
⚫︎著作権・肖像権を侵害するデータ
- アニメや漫画、ゲームのキャラクターの無断使用
- 企業ロゴの無断使用
- 芸能人やアーティストの写真の無断利用
- 歌詞の無断転載
- ウォーターマーク付き
これらはすべて受付不可となります。
二次創作に関しては各コンテンツのガイドラインに準じます。
⚫︎サイズ・画質の不備
小さな画像を無理に拡大したものは使用できません。
必ず用途に合ったサイズ・解像度で制作してください。
⚫︎編集不可データ
アウトライン未処理やリンク切れなど、
不備のあるデータも受付不可です。
また、画像をただPDFに変換したデータは
編集できるデータではないため、こちらも受付不可です。
その他、
Excel、Word、PowerPoint形式のデータもそのままでは印刷できません。
⑤【重要】AI生成データの扱い
近年、「AI生成データ 入稿」に関する問い合わせが急増しています。
結論から言うと、AI生成データは条件を満たせば使用可能です。
⚫︎AI生成データは使用できる?
条件付きで使用可能です。
ただし、通常のデータよりも注意すべき点が多くあります。
印刷会社や印刷する物によっても条件が違うので必ず確認しましょう。
⚫︎使用時の注意点
最も重要なのは著作権です。
AIが生成した画像であっても、
既存の作品に酷似している場合は権利侵害となる可能性があります。
特に「○○風」といった生成は注意が必要です。
また、商用利用が許可されているツール・素材であることも必須条件です。
利用規約を必ず確認しましょう。
⚫︎印刷データとしての条件
AI生成画像はそのままでは印刷に適さないケースが多く見られます。
以下の条件を満たす必要があります。
- 原寸サイズで作成されている
- 十分な解像度がある
- 用途に応じて背景透過などの処理がされている
特に低解像度の画像は非常に多く、そのままでは印刷品質を満たせません。
⚫︎よくあるNG例
- 低解像度のまま入稿
- 著作権的にグレーな生成画像
- サイズ相違で細部が崩れている画像

⚫︎見本としての使用について
AI画像を「イメージ参考」として提出するケースも増えています。
この場合、AI画像に多く見られるキラキラ光るエフェクトや不規則な模様、
特殊な効果などの完全再現はできません。
あくまで参考として、
印刷用に新規デザインを起こすため、別途デザイン費用、
場合によっては追加費用が発生します。
⑥入稿前チェックリスト
入稿前には以下を必ず確認しましょう。
このチェックを行うだけで、多くのトラブルは防ぐことができます。
⬜︎サイズは原寸か
⬜︎解像度は適切か
⬜︎フォントはアウトライン化済みか
⬜︎画像は埋め込み済みか
⬜︎著作権・肖像権に問題はないか
⬜︎AIデータは条件を満たしているか
まとめ
データ入稿で重要なのは以下の4点です。
- 正しいデータ形式
- 著作権や肖像権の確認
- 十分な画質と解像度
- 無理をしない判断
特にAI生成データは便利な反面、
トラブルも多いため慎重な取り扱いが必要です。
自己判断で進めた結果、
修正費用や再制作で余計なコストがかかるケースも少なくありません。
「自分でできるか不安」
「データが正しいかわからない」
と感じた場合は、無理に進めずプロに相談することも重要です。
また、生成AIにも向き不向きがあります。
画像生成に特化したAIを使用することもひとつの手段です。
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